ソリッドステートドライブ (SSD) は、次のような理由からハードディスク ドライブ (HDD) よりも高速です。
- 可動部品なし: HDD は回転する磁気ディスクと、物理的に移動してデータにアクセスする読み取り/書き込みヘッドを使用します。一方、SSD には可動部品がありません。この機械コンポーネントの欠如により、SSD はほぼ瞬時にデータにアクセスできるようになり、データの取得が大幅に高速化されます。
- より高速なデータアクセス: SSD は NAND フラッシュ メモリを使用してデータを保存します。このメモリには、HDD に伴うシーク時間の遅延がなく、迅速にアクセスできます。データは、SSD 内の任意の場所からほぼ瞬時に読み書きできます。
- 待ち時間の短縮: SSD は遅延が非常に短いため、データ要求にほぼ即座に応答できます。 HDD は、読み取り/書き込みヘッドが正しい位置に移動するのに時間がかかるため、待ち時間が長くなります。
- シーケンシャルおよびランダムアクセス速度: SSD は、シーケンシャル アクセス操作とランダム アクセス操作の両方に優れています。そのため、大きなファイルと小さなファイルの両方を含むタスクに最適です。 HDD は、読み取り/書き込みヘッドを物理的に再配置する必要があるため、ランダム アクセス タスクでは遅くなります。
- 並列処理: 多くの SSD には、並列動作できる複数の NAND フラッシュ チップとコントローラーが搭載されており、データ スループットが向上します。 HDD は単一の機械的な読み取り/書き込みヘッドに依存しているため、この機能がありません。
- 断片化耐性: SSD は、HDD とは異なり断片化の影響を受けません。断片化によりデータがディスク全体に分散され、シーク時間が長くなるため、HDD のパフォーマンスが低下する可能性があります。ただし、SSD は、物理的な場所に関係なく、同じ速度でデータにアクセスします。
- 書き込み速度の向上: 初期の SSD は HDD よりも書き込み速度が遅かったですが、最新の SSD はこの点で大幅に改善されました。 SLC キャッシュや DRAM バッファなどのテクノロジーにより、SSD の書き込み速度が読み取り速度に大幅に近づきました。
- 消費電力の削減: SSD は HDD より消費電力が少ないため、ラップトップのバッテリ寿命が向上し、デスクトップの発熱が減少します。
SSD は HDD よりも高速ですが、一般にストレージのギガバイトあたりのコストが高いことに注意することが重要です。その結果、多くのユーザーは両方の組み合わせを選択し、オペレーティング システムと頻繁に使用されるアプリケーションには SSD を使用し、大きなファイルやアクセス頻度の低いデータには HDD を使用します。この設定により、速度とストレージ容量のバランスが取れます。
